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天台宗の仏壇と仏具の飾り方

宗派別の解説・飾り方

天台宗(てんだいしゅう)

総本山

延暦寺
〒520-0116 滋賀県大津市坂本本町4220

本尊

天台宗では本尊が統一されていないため菩提寺の本尊・脇侍を祀る

宗祖

伝教大師最澄(767~822)

主な経典

『摩訶般若波羅蜜多心経』『妙法蓮華経如来寿量品偈』『妙法蓮華経観世音菩薩普門品偈』

教えの概略

お釈迦様の最高の教えである法華経を最高の経典として、「人間だれでも仏性がある。それを開花するように努力すればだれでも仏になることが出来る」と教えています。

宗紋

天台宗の宗紋は「三諦星(さんたいせい)」と呼ばれる紋です。

数珠の持ち方

天台宗では数珠は左手の親指と人差指の間にかけ房を下に垂らすようにして合掌します。合掌しないときは左手で持ち、房を下に垂らすようにします。

天台宗の数珠の選び方

天台宗でのお仏壇のまつり方

天台宗では仏具の飾り付けに仕方については厳しい規定などはありませんが、ここでは基本的な仏壇のまつり方をご紹介させていただきます。

本尊と脇侍

最上段中央に阿弥陀如来を安置し、その両脇に智者大師(右)、伝教大師(左)をまつります。

位牌

位牌はご本尊の一段下の左右におまつりします。古い位牌は向かって右に、新しい位牌は左に配置します。

仏具

一般的に香炉、ろうそく立て、花立、茶湯器、仏飯器、りんは必ず揃えます。また、供物台、常花、灯篭、過去帳、木魚などを必要に応じて揃えていきます。

天台宗で最低限必要な仏具

仏像

位牌

仏具

りん

天台宗で揃えておきたいオススメの仏具

経机

吊り灯篭

常花

過去帳

霊供膳

供物台

座布団

名号掛軸

経本

天台宗の仏壇の選び方

仏壇には大きく分けて、金仏壇、唐木仏壇、モダン仏壇の三種類があります。さらにこの三種類の中にも台付タイプ、上置タイプがあり、大きさも様々です。

どんなデザインを選べばいいの?

天台宗では唐木仏壇やモダン仏壇を用いるのが一般的です。あとはお部屋の雰囲気や個人の趣向に合わせて自由にお選びいただけます。

どんなサイズを選べばいいの?

天台宗では仏壇の大きさに決まりはありませんので安置する場所に合わせて適切なサイズを選ぶようにしましょう。ポイントは縦と奥行きに5cmくらいのゆとりを、横幅は扉を開けるため20cmくらいのゆとりを持たせることです。

天台宗の本尊・脇侍の選び方

阿弥陀如来を安置し、その両脇に善導大師(右)、法然上人(左)をまつります。より丁寧なおまつりをする場合は阿弥陀如来の向かって右に観音菩薩を、左に勢至菩薩を追加しますが、多くの場合は省略されます。

木像と絵像はどちらを選べばいいの?

木像と絵像はどちらでも構いません。ご予算に合わせてお選びください。当店では本尊は仏像を脇侍は掛軸にされることをオススメしています。

どんなサイズを選べばいいの?

仏壇に収まる範囲で小さすぎない仏像を選びましょう。左右の脇侍は本尊よりも大きくならないようにするのがポイントです。

天台宗の位牌の選び方

天台宗では位牌を用いますが、位牌には塗位牌、唐木位牌、モダン位牌など様々なデザインのものがあり、それぞれ3寸から6寸まで大きさを選ぶことができます。

どんなデザインを選べばいいの?

位牌のデザインは自由にお選びいただけます。故人が想起できるようなデザインや、安置する仏壇によく似合うデザインの位牌をお選びください。

どんなサイズを選べばいいの?

台付仏壇であれば4.5寸から6.0寸、上置仏壇であれば4.0寸までの位牌が最適でしょう。いずれも背後の脇侍が隠れないようなサイズにするのが好ましいです。

天台宗の仏具の選び方

天台宗では一般的に香炉、ろうそく立て、花立、茶湯器、仏飯器、りんは必ず揃えます。また、供物台、常花、灯篭、過去帳、木魚、鉦吾などを必要に応じて揃えていきます。

どんなデザインを選べばいいの?

天台宗では比較的地味な色の仏具が用いられてきましたが、最近では仏壇のデザイン似合わせて、仏具もモダンなデザインのものが選ばれるようになりました。色も特に制限は無いので毎日気持ちよくお祈りできるよう好みの仏具を選んでください。

天台宗で用いる仏具

天台宗の数珠の選び方

数珠には宗派ごとに形の異なる「本式数珠」と、どの宗派でもお使いいただける「略式数珠」とがございます。また珠の種類にも天然石や木玉など様々な種類がございます。

本式数珠と略式数珠のどちらを選べばいいの?

天台宗では本式数珠を用いることが推奨されています。数珠は大切なものですから、葬儀や法事のときだけ他人の物を借りて済ますのではなく、ご自身の数珠を持ちましょう。

珠の種類は何を選べばいいの?

珠の種類には天然石や木材など様々な素材が用いられます。浄土宗では珠の種類に決まりはないのでご自身の好みでお選びください。